症例報告
ダッシュで足裏が痛い、、足底筋膜炎が改善 【10代女性。短距離選手の改善事例】
⒈患者様プロフィール
お悩み:
・ダッシュの踏み込みで足裏に鋭い痛みが出る
・朝起きて最初の一歩が特に痛い
・スタート練習やジャンプメニューで痛みが強くなる
・練習後は足裏がジンジンと痛み、歩くのも辛い
・大会が近く、十分な練習ができないことに不安を感じている
年代・職業:
10代女性/高校生(陸上部・短距離選手)
来院のきっかけ:
100m・200mを専門とする陸上部に所属し、大会前の強化練習を続けていたところ、右足裏に痛みが出現しました。最初は練習後だけでしたが徐々にダッシュのたびに強い痛みが走るようになり、スタート練習にも支障が出るようになりました。
整形外科では足底筋膜炎と診断され、運動量を減らすように指導されましたが、大会を控えていたため競技を続けながら改善したいとの希望で当院へ来院されました。
⒉当院によるお身体分析
骨盤・姿勢の状態:
・骨盤前傾姿勢
・重心が前方へ偏位
・足部アーチ機能の低下
・足関節背屈可動域の制限
・片脚支持時も股関節安定性低下
姿勢と走行フォームを確認したところ、スタート時や加速局面で全足部へ過度な荷重が集中していました。
また、股関節の安定性が十分ではなく、着地時の衝撃を吸収しきれず、足底筋膜炎へ繰り返し強い牽引ストレスが加わっている状態でした。
筋肉の状態:
・足底筋膜の炎症と圧痛
・腓腹筋、ヒラメ筋の著しい緊張
・アキレス腱周囲の柔軟性低下
・後脛骨筋の疲労蓄積
・足底内在筋の機能低下
特にふくらはぎの筋肉が硬くなっていたことで足底筋膜への負荷が増大し、短距離特有の爆発的な踏み込み動作によって炎症が慢性化していました。
⒊施術プランと経過
当院独自の超音波治療と鍼灸治療を組み合わせて以下のステップでアプローチしました。
初回〜2回目:
炎症が強く認められたため、まずは超音波治療を実施し足底筋膜の深部組織の修復促進と炎症の軽減を図りました。
その後、炎症の改善をさらに促進し、筋肉の緊張を取り除く目的で鍼灸治療をご提案しました。
足底への施術は部位的に刺激を感じやすく、施術中に痛みを伴う場合があること、施術後に一時的な違和感や重だるさが出る可能性ついて十分にご説明し、ご本人と保護者様の承諾をいただいた上で施術を開始しました。
鍼灸治療では足底筋膜だけでなく、腓腹筋やヒラメ筋、後脛骨筋など足底へ負担をかけている筋肉にもアプローチし、筋緊張の改善と血流促進を行いました。
施術後には、「歩くときの痛みが軽くなった」「足裏の突っ張りが楽になった」と変化が見られました。
通院頻度:週2回
3〜4回目:
炎症が落ち着いたため、鍼灸治療を中心に施術を継続しました。
足底筋膜周囲の柔軟性が向上し、ダッシュ時の踏み込みによる痛みが徐々に軽減。
さらに下腿全体の筋緊張が改善したことで足部への負担が軽減し、ウォーミングアップ時の痛みもほとんど気にならなくなりました。
軽いダッシュや流しを再開しても症状の再発は見られず、練習後の
痛みも大幅に軽減しました。
症状レベルは初診時の10から 3程度まで改善しました。
5回目〜6回目(結果):
通常メニューでの短距離練習を問題なく行えるまで回復。
スタートダッシュや加速練習でも足裏の痛みはほとんど出なくなり、大会にも安心して出場できることができました。
患者様からは、「スタートで思い切り踏み込めるようになった」「足裏を気にせず全力で走れたことが嬉しかった」とのお声をいただきました。
現在は大会シーズン中のコンディショニングと再発予防を目的に、定期的なメンテナンス施術を継続されています。
⒋施術費用
・超音波治療:通常 1回 2,000円(学生: 1,000円)
・鍼灸治療:通常1回 5,900円(学生: 3,000円)
※症状や競技レベル、お身体の状態によって施術内容は異なります。
⒌リスク・副作用について
施術後に一時的なだるさや筋肉痛のような違和感が出る場合があります。これは好転反応といい、お身体がいい状態に向かっているので安心していただければと思います。多くは 1〜2日で自然に落ち着きます。
もし長期間続くようであればスタッフまでご相談ください。
⒍小松(柔道整復師)からのコメント
足底筋膜炎は、短距離選手のような瞬間的な強い踏み込みを繰り返す競技でも多く発症するスポーツ障害です。
特に女子高校生では、
✔️スタートダッシュや加速練習の反復
✔️練習量の増加によるオーバーユース
✔️足部アーチ機能の低下
✔️ふくらはぎの柔軟性不足
✔️股関節・体幹の安定性低下
などが複雑に関係しています。
炎症が強い時期には超音波治療で組織修復を促し、炎症が落ち着いた後は鍼灸治療によって足底筋膜や下腿の深層筋へ直接アプローチすることで回復をさらに促進します。
足底への鍼施術は刺激を感じやすい部位ですが、事前に十分な説明を行いご納得いただいた上で施術を行うことで、安全性に配慮しながら早期回復を目指しています。
痛みだけを取り除くのではなく、フォームや体の使い方まで評価し、再発しにくい身体作りを行うことが競技復帰には必要です。
足底筋膜炎は我慢して走り続けると慢性化しやすいスポーツ障害です。早い段階で適切な施術を受けることで、大切な大会へ万全の状態で臨める可能性が高まります。
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